なぞりトレース
線を引きたいところをマウスでなぞるだけで、点群の境目に沿った線が引けます。 縁石・側溝・塀・道路端のような線状のものが対象です。
手で描くと数十点をひとつずつ拾う作業が、1ストロークで済みます。
使い方
- 真上から見た状態(F2)にする
- ツールレールの トレースブラシ を選ぶ
- パネルの切替で 色境界 か 壁・ライン を選ぶ
- 線にしたい境目をマウスでドラッグしてなぞる
- 出てきた候補を選ぶと、線が確定します
気に入らないときは Esc で、そのなぞりだけ取り消せます。 続けてなぞれます。終わるときは待機中に右クリックします。
なぞった線がそのまま図面になるのではありません。 なぞった帯のなかで点群が最も濃い位置を探して、そこに線を乗せます。 だから手が少し揺れても、出てくる線はきれいです。
できる線は、作図高さの水平線になります。地形に沿って上下はしません。 1 本ずつ独立した線として確定するので、あとから 1 本だけ直せます。
2つの拾い方
| モード | 拾うもの | 例 |
|---|---|---|
| 色境界 | 色の変わり目 | 路面と歩道の境、白線、区画線 |
| 壁・ライン | 縦方向に並んだ点群(立っている面) | 壁面、擁壁、ブロック塀 |
なぞった所に合うものが候補として出ます。ほとんどの場合 1 つで、 そのまま選べば確定します。条件がそろうと 2 つ以上出ることもあり、 いちばん合いそうなものには「推奨」が付きます。
閉じるようになぞると、円(マンホール)の候補が出ます。
車が停まっていた、草が被っていた、物陰で点が無い — こうした区間は 点群から位置を決められないので、推定になります。 なぞったあとは、点が少ない区間を目で確認してください。
うまく拾えないとき
| 症状 | 対処 |
|---|---|
| 隣の線に吸い付く | 拾いたい線の真上をなぞる。短く区切って何回かに分ける |
| 途中で線が途切れる | その区間は点が足りていません。区間を分けてなぞる |
| カーブがぎこちない | 確定したあと、線のグリップで頂点を動かす |
| 何も出ない | 点群が隠れていないか確認(高さクリップ・クロップ) |
| 上端ではなく側面を拾う | 真上から見た状態でなぞる。3D視点だと側面を拾いやすくなります |
100m を一度になぞると、画面を引いた状態になるためクリック精度が落ちます。 十分にズームした状態で区間ごとになぞって、あとで交点生成でつなぐのが確実です。
角は「面から出した2本」で作る
点群は角そのものが拾いにくいところです。角の部分は点が欠けていたり、 散らばっていたりして、なぞってもきれいな線になりません。
そこで、角を直接なぞらず、きれいな面から線を出して交わらせます。
- 壁・ライン で、片方の面を一面なぞる → 線が 1 本できる
- もう片方の面も一面なぞる → 線がもう 1 本できる
- 交点生成 で 2 本をつなぐ
2本が交わる位置に正確な角ができます。角を目で狙ってクリックする必要はありません。
これはトレースに限りません。点がしっかりある所から線を出して、 交点で角を作るのが、点群から図面を起こすときの基本です。
隠した点は拾いません
高さクリップ・クロップ・削除で隠した点は、なぞりの対象外です。 これは邪魔なものを隠してから作図できるようにするための仕様です。
逆に「拾ってほしいのに拾わない」ときは、その点を隠していないか確認してください。